About
初めまして。
私は兵庫県神崎郡福崎町でセイヨウミツバチの養蜂をしている「おものか」です。
私が養蜂を始めたきっかけは、「自給力」をつけたいという想いから生まれました。
自らが何かしらの生産者となり専業とすることで、添加物や農薬、化学・動物性肥料(亜酸化窒素)など将来の食に対する不安の解消に繋がると考えたためです。
この時点では、お米でもお野菜でも生産者であれば何でもいいのでとにかく生産者になりたいと思っていました。もちろん蜂蜜でも。
しかし、この考えを持ってから養蜂と出会うまでに数年間という期間がありました。その間、いわゆる自然派と呼ばれる考え方を持つ方々と接する機会があり、様々な体験を通し多くのことを学ばせていただきました。
ちょうどこの頃から、私が求める生産は「専業」ではなく「暮らしを少し拡張した取り組み」という考え方に移り変わっていきました。
目指している収穫量は、最小のコミュニティ単位である家族や同じ取り組みをしている仲間達、ご近所さんたちに配れる程度+αという感じです。
専業として生産者になると、生活していくために利益に重きを置いた決断に迫られる場面もあるでしょう。いわゆる、販売先をゴールとした出口戦略ありきの活動になってしまうかもしれません。
しかし足るを知り、暮らしをほんの少し拡張する程度の生産であればより自由に取り組める!
楽しそう!という考えに至りました。
そして幸運にも養蜂を「業」として捉えていない自然派コミュニティの中で養蜂を学ぶ機会を得たことで、みつばち視点の蜂飼い「おものか」が生まれました。
このみつばち視点でみつばちと接することは本当に心地よく、みつばちだけでなく自然に対しても人に対しても素晴らしいものだと自信を持って断言できます。
普段から蜂蜜を摂られている皆様にも「みつばち視点」を知っていただくことで、今まで知らなかったみつばちのことや蜂蜜のこと、自然環境のことなどへの関心が高まり、よりよい暮らしへと繋げていただければ嬉しく思います。
おものかは皆様と「養蜂を通じて地球に自然を還すこと」を目的に、活動を続けていきます。
おものか
おものかの想い
自分は地球の為に
何かしたいと氣が付いた。
全世界で6千万回以上再生されているこの動画。如何に人間が地球や自然を壊しているのかがよく分かるアニメーションです。私は動画内に出てくる自然環境破壊についてほぼ全て「知って」いました。しかし何も「して」いませんでした。知っているだけで、何もしていなければ「ただ生きているだけ」で環境破壊を助長する立場にいるのではないかと考えるようになりました。
地球には自然が必要
生きているだけで地球を緑化してくれているみつばち達。
1億年以上前から現在に至るまで受粉媒介者としてこの地球の自然を支えてきました。
しかし昨今、世界中でみつばち達が激減していることに伴い、養蜂家人口も減少しています。
減少の主な原因として挙げられるのは、ネオニコチノイド系の農薬・除草剤などの使用によりみつばち達が多大な被害を受けていることであったり、野生動物達が追いやられ山や森が自生していけなくなり蜜源となる自然が減ったことなどが要因として挙げられます。
人間が自然や動物に対して過度に干渉してしまっていることで、自然界のバランスが崩れ地球が悲鳴をあげています。
今、地球には自然が必要です。
そして、全ての生き物たちにも自然が必要です。
みつばち達のお世話をすることは間接的に地球を緑化することとなり、更にみつばち達の蜜源となる植物を育て増やすことは直接的に地球を緑化することになります。
おものかの使命は「地球に自然を還すこと」
おものかの使命とは『養蜂を通じて地球に自然を還すこと』だと自負しています。
一般的な養蜂の工程として、「お世話 → 採蜜 → 販売 」という流れがあります。
みつばち達は地球を緑化してくれており、養蜂家はそのみつばち達のお世話をしています。だとすれば、みつばち達が緑化活動に貢献していることに倣い、私たちも養蜂に携わる身として活動の工程の中に「緑化活動」を取り入れたいと考えました。
日本は多くの手つかずとなった耕作放棄地や休耕地に溢れています。
昔は合戦などで命を懸けて守り続けられてきたはずの土地ですが、現代は多くの若手が都市部へ流れ、土地の管理の継承がないまま朽ち、耕作放棄地・休耕地へと化しています。
私たちは、これらの耕作放棄地を耕し種を蒔き、蜜源となる植物を育てることを養蜂の工程に組み込むことで、土地を守り、自然を増やすことに繋がるのではないかと考えました。
「お世話 → 採蜜 → 販売 → 緑化活動」という自然環境保全活動まで取り入れた方法を実施します。
健康的なみつばち達を増やしたい
養蜂業界が販売志向に傾いてしまった結果、はちみつが世界三大アダルトレーション(食品偽装)の一つとして挙げられるようになりました。
はちみつの販売量を増やすために、はちみつに混ぜ物を加えられたりするなど、様々な手を加えたはちみつが販売されるようになりました。
そして人の手が加えられるのははちみつだけではありません。みつばちに対しても様々な手が加えられています。その結果、決して健康的だとは言い難いみつばち達が多く生まれました。
例えば、工場内で飼われているみつばち達で、花の蜜を一切吸うことはなく、ただ砂糖水だけを与えられはちみつを作る養蜂方法もあります。
農作物だと無農薬やオーガニックなど野菜が育てられる過程に関心を向けられる方も多いですが、はちみつの事となると、みつばち達がどのように育てられているか過程を気にされる方はほとんどいらっしゃいません。
化学薬品や抗生物質を使い、防虫剤を使い、砂糖水を常時与える養蜂の方法が現在の主流です。
私たちは、みつばち自身の抵抗力を上げるために、化学薬品等を一切使わない養蜂方法にこだわり研究を続けています。
私たちが指す健康的なみつばちとは、より自然に近い形で人間の手を出来るだけかけずとも健やかに育つみつばち達です。
ただみつばち達の数を増やすのではなく、健康的なみつばち達をみんなで増やすということが、地球に自然を還すことに直結すると考えています。